こんにちは。
和泉真人です。
私たち夫婦が今年の10月にデンマークを訪れた際に、ヘルシンギョア市というスウェーデンに近い都市で出会った女性です。
彼女は、国会議員も務めたことがあり、現在はヘルシンギョア市の市長を務めています。
今年の1月に45歳で出産し、14週間の産休を取得。
その後、ご主人が7か月の育休を取得。
これを聞いて本当にびっくりしました。
・市長自らが産休を取ったこと
・14週間(約3か月強)という期間を取ったこと
・主人が「7か月」の育休を取ったこと
そして、それを受け入れる社会が構築されているデンマークに本当にびっくりです。
日本では考えられませんよね。
デンマークでは国がというよりは、企業が主体となって積極的に子育て支援を推進しているとのことです。
日本も企業の子育て支援体制の構築は徐々に活発になってきていますが、
実際に制度を活用するにはまだまだ至っていないのが現状です。
体制が整っても活用されなければ意味がありません。
日本人の気質として長期休みを取ることはとても難しいかもしれません。
しかも男性は特に、「長期休みをとる」という概念がないと思います。
何がそうさせているのでしょうか?
出世に影響するからでしょうか。
周りの目が気になるからでしょうか。
仕事への情熱からでしょうか。
これらすべてだと思います。
デンマークを訪れたことで日本人とデンマーク人の違いが分かりました。
幸福度世界一のデンマーク人との大きな違い、それは、
「自分はどうしたいか」を考えられているかどうかです!
デンマーク人は小さいころから「あなたはどうしたいの?どう思うの?」と問いかけられます。
日本人はその逆で、親や先生がすべて決定し、その決められたことに対して実直にこなした人が優秀とされます。
つまり、日本人は「自分がどうしたいか」よりも「敷かれたレールに乗ること」「周りに合わせること」に
自然と導かれてしまう社会になっているのです。
「自分がどうしたいか」を実践できているデンマークでは「自立」が人生のテーマだと感じました。
もちろん「自分がどうしたいか」をみんなが実践すれば、自己中心的な人になる可能性も多分にあります。
でもデンマークではそうはならないのです。
デンマークには日本にはない文化があり、今回のデンマーク訪問でその一部が垣間見れました。
市長とのミーティングでは、
たくさんのパートナーシップのお話もしていただきました。
市長がご主人と良きパートナーシップを構築するための秘訣をおっしゃっていたのでまとめてみました。
・二人の間でスケジュールをオープンにし、かつ、細かく立てて共有する
・食事は可能な限り家族全員でとる
・仕事後は、子育て、そしてご主人との会話の後に、自分の時間を作る
・家族との時間を確保するため、会合などの出席を必要最低限に選択する
・ストレス発散の方法をもつ(市長は走ること)
・ご主人と何でも話せる関係にし、一緒の時間を多くとるよう心掛ける
私が今までブログ等でお伝えしてきたことと重なり、本当にうれしく感じました。
そして、市長がおっしゃっていた言葉で一番残っているのが、
「家庭を大切にすることで、仕事への活力や充実した人生を送ることができる」という言葉です。
まさにその通り!
そして、これを実現するためには夫婦それぞれが受け入れ、認め、ゆるし、愛すること。
そして、日本では男性がもっともっと家庭のことを考え、妻と対等の考えを持ち、家庭に協力的になる必要があります。
日本では、女性がまだまだのびやかに人生を謳歌できているとは言えません。
男性も女性も「自分はどうしたいか」が大切であることに気づき、
日本文化の良さでもある「おもてなし」の考えとも融合し、
「相手を思いやる、温かみのある社会」の構築を目指したいと思いました。
■お知らせ
12月21日(水)19:30~21:30
「幸せ大国デンマークに学ぶ自信をつける方法」と題してデンマーク視察のシェア会を開催します。
場所:東京・渋谷
料金:1,500円(ペイフォワード枠500円)
*ペイフォワード枠は、現在働いていない等収入が厳しいけれども、話を聞いて自分の周りの大切な人たちにも伝えていきたいという方を対象としております。
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お申し込みはこちらからお願いいたします↓
https://izumi-risa.com/20161221denmark-seminar
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シェア会では、この他にも自然保育発祥のデンマークで訪れた「森のようちえん」や、日本にはない教育機関「フォルケホイスコーレ」、デンマークで原発設置の国策をストップさせた英雄とのミーティングなど、もりだくさんでお伝えします。
デンマークでの訪問施設はコチラ↓
1)森のようちえん
カリキュラムのない自然の中で過ごす幼稚園を訪問してきました。教育が人格形成に与える影響について学んできました。
2)デンマークの成人教育機関であるフォルケホイスコーレ
人生の目的、本当にやりたいことを見つけるため学校を、2校訪問してきました。
3)世界一のインシュリン製薬会社 ノボノルディスク社を訪問
家庭を大事にするデンマークの民間企業で、女性役員の方から、女性登用と多様性についてお話を伺ってきました。
4)OOAという原子力撤廃環境NGOのトップと幹部とミーティング
デンマークに原発をいれることを止めた国民的英雄から、民衆を動かす方法についてお話を伺ってきました。
5)女性国会議員の方とミーティング
大臣のときに産休・育休をとった女性議員について、当時ご主人がどのようにサポートしてくださったかについてお話を伺ってきました。
6)クリスチャニア自治区を訪問
「走らない」「ハードドラッグは禁止(マリファナ等のソフトドラッグはOK)」「車は禁止」「暴力は禁止」というルール以外はすべて自由な自治区を訪問してきました。どんな人でも受け入れ、認めるデンマークならではの自治区です。
7)ヘルシンギュア市女性市長とのミーティング
45歳で出産し、市長の間に産休・育休をとりました。ご主人がどう支えてくれたかについても聞いてきました。
8)子供向け図書館
子供が楽しめるのはもちろん、待っているママも楽しめる工夫がこらせている図書館を訪問してきました。
9)KVINFOという多様性を推進する団体
主に男女平等についてお話を伺ってきました。
10)KL(コーエル)と呼ばれる全ての自治体(98個)をまとめる機関
自治体内の女性管理職の登用が増えている背景についてお話を伺ってきました。
11)女性起業家育成・支援団体を訪問
シェアオフィス、女性の権利、女性起業家について3人の方からお話を伺ってきました。
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和泉梨紗
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